FlyDog SDRについて(2023年5月現在)

FlyDog SDR後継機について

Telegramフォーラムに後継機の開発が進んでいるとのコメントがありました。

最近次世代機の開発作業が進んでおり、KiwiSDRより低価格で販売する予定です。正式なリリースまで詳細は明かせませんが

購入に関して

FlyDog SDRは半導体価格の上昇により製造が中止されており、製造元にも在庫がありません。
入手するには個人売買(オークションなど)しかありませんが、元々の流通数が少ないため入手は非常に困難です。

FlyDog SDRとは

KiwiSDRのクローンとして開発されました。Raspberry Piを利用してKiwiSDRより1万円程安くシステムを構築することが出来ました。
ただし欠点がいくつかあります。

  • アンテナ入力が2系統あるが回路の設計ミスにより周波数特性が一定でない(修正法あり)
  • 拡張機能の多くが正常に動作しない(ソフトウエアv1.601にて全ての拡張機能が正常動作)
  • A/Dコンバーターが発熱し、積極的な冷却が必要
  • GPS感度があまり良くない(基板上コンデンサの交換により不具合解消)

アンテナ入力の改善については周波数特性の改善を行いましたをご覧ください。
基板上コンデンサの交換については電源IC発振およびGPS感度改善方法をご覧ください。

発熱の問題はA/Dコンバータや電源レギュレータにヒートシンクを貼り付け、十分な送風で冷却することが必要です。冷却を十分に行うことで安定性向上や寿命の延長が図れます。

2023年5月時点でハードウエアとソフトウエアの不具合が解消され、KiwiSDRと同等のレシーバーとして使用する事が可能となっています。

受信感度など

当方のFlyDog SDRはアンテナ入力回路の修正を行い、30MHzのLPFを別途購入し接続しています。
これにより超長波の20kHzから短波帯20MHz付近まで十分な感度で受信出来ています。
FlyDog SDRは64MHzまで受信することが出来ますが、当方のアンテナの特性により32MHzまでに制限しています。

KiwiSDRを購入し同じアンテナから分配して比較しましたが、受信感度およびノイズフロアは大きく変わらず電源回路に起因するわずかな干渉がFlyDogに見られるだけです。
大雑把に言えば実用上はどちらも大差はないという感じです。

ソフトウエア更新について

FlyDog SDRのソフトウエアは継続的に行われています。KiwiSDRのバージョンアップからやや遅れて配信されます。
バージョンアップは日本時間の午前4時に行われ、3分程度でバージョンアップが完了します。

FlyDog SDRは買いですか?

KiwiSDRが製造中止(終了?)となり入手が困難なため、FlyDog SDRが入手できるチャンスがあれば購入するのも良いかと思います。
基板上に数か所の手直しを行えばKiwiSDRに劣らない性能を出すことが出来ます。
拡張機能も正常に動作しKiwiSDRの互換機として問題なく使用可能です。

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