FlyDog SDRについて(2022年5月現在)

購入に関して

現在FlyDog SDRは半導体価格の上昇により1年ほど前から製造が中止されており、製造元にも在庫がありません。
FlyDog SDRの販売当初は受信ボードのみで15000円、Raspberry Pi 3Bとケースのセットで20000円程度でした。
製造中止後しばらくはAliExpressなどで販売されていましたが販売当初より価格が上がっており、別の商品(Raspberry SDR)が送られてきたという例も見受けられます。
現時点でこの製品を積極的に購入するのはお勧めできません。

FlyDog SDRとは

KiwiSDRのクローンとして開発されました。安価な受信ボードとRaspberry Piを利用してKiwiSDRより1万円程安くシステムを構築することが出来ました。
ただし欠点がいくつかあります。

  • アンテナ入力が2系統あるが回路の設計ミスにより周波数特性が一定でない(解決法あり)
  • 拡張機能の多くが正常に動作しない
  • A/Dコンバーターが発熱し、積極的な冷却が必要
  • GPS感度があまり良くない

アンテナ入力の改善については開発元サイトに方法が掲載されています
チップ部品の除去が難しい場合はHF2ポートにアンテナを接続し、HF1ポートには50オームの終端抵抗を装着することでも改善がみられると報告されています。

拡張機能についてはDRM、HFDLは正常に動作します。その他はPC上でVB-CABLE Virtualを利用し、各種ソフトウエアを用意することFAXやNAVTEX、アマチュア無線のデジタルモードなどをデコードする事ができます。

発熱の問題はA/Dコンバータや電源レギュレータにヒートシンクを貼り付け、十分な送風で冷却することが必要です。冷却を十分に行うことで安定性向上や寿命の延長が図れます。

GPSについては見通しの良い場所にアンテナを設置することで若干の改善が可能です。当方は室内の窓際に置いていますが、室内照明を使わない日中と夜間は比較的良好に受信しています。

受信感度など

当方のFlyDog SDRはアンテナ入力回路の修正を行い、30MHzのLPFを別途購入し接続しています。
これにより超長波の20kHzから短波帯20MHz付近まで十分な感度で受信出来ています。
FlyDog SDRは64MHzまで受信することが出来ますが、アンテナの特性により20MHz以上は苦手であるとみて32MHzまでに制限しています。

ソフトウエア更新について

FlyDog SDRのソフトウエアは1人のメンテナによって維持されているため継続性が心配ですが、今のところKiwiSDRのソフトウエア更新から1~2週間程度でFlyDog SDRにも反映されています。
新しい更新がある場合には日本時間の午前4時に更新プログラムが走り、3分程度で新しいソフトウエアが適用されます。
新規セットアップに用いるシステムファイルは下記のリンクより入手できます。
https://dl.sdr.dtv-jp.info/flydog_files/

FlyDog SDRは買いですか?

KiwiSDRに比べ機能面でデメリットが多く、十分に安価で入手し回路の修正などを施す事ができなければこの商品を購入するのはお勧めできません。
しかし64MHzまでの受信範囲が必要ならFlyDog SDRを購入する必要があるでしょう。

短波帯を主に利用するのであれば十分に基板設計されソフトウエアの開発が継続的に行われているKiwiSDRを購入するのが良いと言えます。

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