屋根裏ロングワイヤーアンテナを設置しました

先日アンテナを分配してFlyDogSDRとSDRplay RSP1Aに接続しようとしたのですが、分配器から自室まで15m程ケーブルを引くことになり接続してみるとかなりノイズを拾う事が明らかに。
自室に設置してあるスイッチングハブからのノイズが多く、屋根裏の電灯線からもノイズを拾っているようでした。

従って屋外設置からのアンテナから分配する事を止めて、自室のRSP1Aに屋根裏ロングワイヤーアンテナを接続してみることにしました。

設置する前に

屋根裏ロングワイヤーアンテナを設置できるのは木造家屋で屋根材が金属以外の物を使っている場合に限ります。
屋根裏で作業する際は天井を踏み抜いて転落や破損させないよう気をつけて下さい。
今回の説明は受信専用のアンテナです。

準備するもの

バランと変換コネクタはAmazonの商品例を載せましたが、AliExpressではAmazonの半額程度で購入する事が出来ます。

施工

屋根裏で出来るだけ長く張れるようワイヤーを張っていきます。電源ケーブルが通っている天井付近を避け屋根に近い部分に張りました。

ワイヤーをバランに接続します。アース線が用意出来ないので芯線に繋がる側だけに接続しました。
変換コネクタを介して同軸ケーブルに接続します。
バランの出力は50オームを想定しておりケーブルは75オームですが、低周波帯ではこの程度のアンマッチは影響無いとの事です。

室内に引き込みレシーバーに接続します。ガルバニックアイソレーターはjh4vaj様の物を使用。

屋外アンテナとの比較

屋外に設置してあるApexRadio 303WA-2と比較します。放送バンドを中心に検証しています。
画像上側が屋根裏アンテナに接続されたRSP1A、一番下側のウォーターフォールが屋外アンテナに接続されたFlyDogSDRの物です。
双方のズームを調整して上下とも同じ周波数レンジで見えるようにしています。

3.2-4.0MHz

5.8-6.2MHz

3~4MHzのローバンド帯はノイズが多く、強い放送電波以外は受信が出来ない状態です。
6MHz付近はノイズの影響は少なくFlyDogで見えている放送電波はRSP1Aでも見えています。
実際に聞いてみると了解度は明らかにFlyDogの方が上ですが、強い電波ならRSP1Aでも十分聴取出来ます。

7.0-7.5MHz

9.0-10.0MHz

11.4-12.3MHz

短波放送のメインストリートとなる帯域です。7M帯は午後10時、9Mと11M帯は午後3時半頃に比較しました。
放送電波は良く受信できており、当方の設置した屋根裏アンテナはこの周波数帯が良好なのだと思います。

13.5-14.5MHz

15.0-15.8MHz

17.2-18.1MHz

ハイバンド帯では電波は見えているものの、大電力局以外は受信が厳しい局が増えてきます。
DRM放送を受信してみると屋外設置のアンテナより-6dbほどSNRが悪化していました。

結論

7-12MHz帯が思ったより良く受信でき、大電力局のリスニングには問題ないと思いました。
ただし感度は屋外設置に劣るので、アマチュア無線など弱い電波を受信したいのなら屋外のアンテナを用意すべきです。
ロッドアンテナや室内アンテナでは物足りなく感じている方には試してみて頂きたいアンテナです。

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